2015年6月3日水曜日

Freescale FRDM 評価基板 の Open SDA 周り

USB から ARM プロセッサに接続される OpenSDA 部分は、FPGA で言うところの USB-JTAG アダプタ、USBコンフィグPROM ライタに相当する物のようです。JTAG サポートについては、まだ二の次扱いのようで、SDA シリアルアダプタ としてがんばっているようです。SWD とも言われるモードだと思われます。

Freescale の FRDM 評価基板の OpenSDA 部分について、一応礼儀正しくドライバ、ファームウェアの更新から、コンパイル済み PreCompiled データをターゲットに書き込むあたりのことをしてみます。

  • Open SDA ファームウェアとアプリケーションのアップデート P&E Micro から


  1. 最新の FRDM 用 OpenSDA ファームウェアを P&E Micro からダウンロードします
    P&E Micro にメイルアドレスとログイン用パスワードを登録してユーザアカウントを作ります。
  2. FRDM 評価基板を USB SDA側 で接続します。
  3. ファームウェアのバージョンを確認するとともに、最新のファームウェアを P&E Micro からダウンロード 展開します。
    接続した SDA のフラッシュドライブイメージにある SDA_INFO.HTM をブラウザで開きます。
    Firmware Apps のリンクをたどります。P&E Micro のサイトに ログインして、ファイルをダウンロードし、展開します。 今日のファイルは、Pemicro_OpenSDA_Debug_MSD_Update_Apps_2015_03_12.zip でした。ドライバーフォルダは展開してもまだ .Zip なのでこれも展開します。SDA 関連のファームは、拡張子 .sda のようです。  
  4. OpenSDA部分のプロセッサは、カーネル、ブートローダ、アプリケーションという構成のようです。ブートローダとアプリケーションを最新のものに更新します。スクリーンショットは、試行錯誤中の中途半端なバージョン。購入後の評価基板の SDA ファームウェアの状態は、ブートローダ、アプリケーションとも Ver. 1.09 でした。
  5. 評価基板を SDA Boot mode で接続します。
    基板上のリセットボタンを押しながら、USB ケーブルを USB SDA 側コネクタに挿入すると SDA パートそばの LED が点滅(ブートモード)になります。Reset ボタンは離してよいです。今回は フラッシュドライブイメージの フォルダ名が “BOOTLOADER” になっています。
  6. 最新の Bootloader ファームウェアをフラッシュドライバイメージのドライブにコピーします。
    展開したフォルダ OpenSDA_Bootloader_Update_App_v111_2013_12_11 の BOOTUPDATEAPP_Pemicro_v111.SDA ファイルを フラッシュドライブ(評価基板のドライブ)にコピーします。
  7. 評価基板を再度接続します。
    行儀良く、ドライブ 取り出し を行ってケーブルを再接続します。USB SDA ポート
    ドライバを更新すると、アプリケーションは削除というか、無効になり、ボード上の RESET ボタンを押していないのに(アプリケーションが無いので?)Bootloader モードで起動します。
  8. 最新のアプリケーションをコピーします。
    “BOOTLOADER” に MSD-DEBUG-FRDM-KL25Z_Pemicro_v114.SDA をコピーします。
  9. 評価基板を切り離し再度接続します。
    行儀良く、ドライブ 取り出し を行ってケーブルを再接続します。 USB SDAポート
  10. bootloarder と アプリケーションが更新されていることを確認します。
    接続した SDA のフラッシュドライブイメージにある SDA_INFO.HTM をブラウザで開きます。
    BootLoarder が 1.11 アプリケーションが 1.14 の更新されています。
これでお作法どおり、買ってきた評価基板の OpenSDA 部分のファームウェアの類を最新の状態に更新した、ということになります。

  • ターゲット コントローラ KL25Z のプログラムの書き換え Freescale から
  1. 評価基板のコンパイル済みデータをダウンロードします。
    FRDM-KL25Z Quick start package をダウンロードして展開します。
  2. コンパイル済みデータを評価基板に書き込みます。
    PreCompiledExamples の .srec ファイルを 評価基板のフラッシュドライブにドラッグアンドドロップするとデータが転送されているようです。フラッシュに書き込まれているのでしょう。電源落としても平気です。 FRDM_KL25Z_OOBE_Demo.srec が出荷時に書き込まれているイメージのようです。
  3. どんどんファイルをドラッグ&ドロップして機能が変わることを確認します。
さて、この .srec ファイルをどうやって生成するのでしょうか。。。。 笑
あと ちらっと CMSIS-DAP_OpenSDA.S19  というファイルを見かけました。うーん一体どうつながるんでしょう?試してみます。.s19 ってなに?
SDA アプリケーションのファイル名はどうももともと MassStrageDevice フラッシュプログラマ というアプリケーションと P&E デバッグというアプリケーションがあったのが一緒になったのかな?古いファイル見るとそういう構成のようです。
この状態で、シリアルポートがひとつ Open SDA  CDC - Serial Port (COM *) というのがありました。
この構成でターゲット側のフラッシュの書き換えにも成功しました。


0 件のコメント: